目的
豊橋市の伝統文化として,国重要無形文化財にも指定されている「豊橋鬼祭り」があります.この鬼祭りにIT技術を導入し,より祭りを楽しく,便利に観覧できるようにするために,鬼・天狗をトラッキングし,観客のスマホやPCでその位置を確認できる「おにどこ」を開発・実施しています.この取り組みを通して,地域文化や伝統文化に対してIT技術がどのように受け入れられるか,また,どのような要素を導入すれば受け入れられ易いのか,ということや,IT技術の導入によって人々の行動がどのように変化するのか,といったことを研究しています.
内容
鬼祭りは,2月の寒い時期に開催されますが,メインイベントである「赤鬼と天狗のからかい」の後,鬼や天狗は氏子十五ケ町(約0.5km2の範囲)を約8時間にわたって練り歩き,家々を訪問します.予定ルートはありますが,時間通りに行かないことも多く,訪問予定の家の人々は寒い中を軒先で待っていたり,観覧に来た観客もなかなか鬼・天狗に会えない,という事がありました.このような問題に対し,鬼・天狗の従者の方にGPSを持って戴き,その情報をサーバにアップロードしてPCやスマホアプリ上で地図上に可視化するシステム「おにどこ」を豊橋技術科学大学 建築・都市システム工学系 建築設計情報学研究室,(株)ウェブインパクトと共同で開発し,運用しています.
キーワード
スマートシティ,位置トラッキング,GPS,スマホアプリ